5分で分かるバドミントンのルール

2018/10: 発行



1. はじめに


バドミントンと言えば、どなたも子供の頃に、1度や2度はやった記憶があるのではないでしょうか。

そのバドミントンですが、いつの間にか(1992年から)オリンピックの正式種目になり、更に今や日本は中国と並ぶ強豪国になっているのです。

となったら、2020年の東京オリンピックに向けて、否が応でも身を入れて応援しない訳にはいきません。

という訳で、にわかバドミントンファンを目指す貴方のために、バドミントンのルールと、その知られざる秘密についてお伝えしたいと思います。

2016年リオデジャネイロオリンピックで優勝した高橋/松友ペア

本書独自の記事が満載ですので、ある程度バドミントンに詳しい方でも、そこそこ楽しんで頂けるのではないかと思います。


シャトルの4大特徴


さてバドミントンのルールをお伝えする前に、どうしてもお話しておきたい事があります。

それは、バドミントンと呼ばれる競技を特徴付けるシャトルの4大特徴です。

そんな事は知ってるよと言われるかもしれませんが、多少面白い話もありますので、少々お付き合い頂ければと思います。


1. シャトルは軽い

突然ですが、ここで問題です。


シャトル or シャトルコック?

バドミントンで使う羽の正式な名称は、シャトル(shuttle)でしょうか、それともシャトルコック(shuttlecock)でしょうか?


宇宙と地球を往復したスペースシャトル

シャトルですと一般的に往復する物を指しますので、シャトルコックの方が正しいと思ってしまいますが、BWF(Badminton World Federation)の公式ルールによればシャトルと呼ぶのが正解の様です。(詳細はこちら

ただし製品名としては、シャトルコックと呼ぶのが一般的な様です。

そんな事は全く重要ではないのですが、続いて第2問です。

シャトルの重さは何グラムでしょうか?

これはご存知の方も多いかもしれませんが、正解は5g(規格は4.74~5.50g)です。



一般的な記事には、シャトルの重さを”約5g”と表記していますが、元々世の中に誤差なく5gピッタリの物など存在しないので、本書では分かり易く5gと記しています。

また5.50gは、単純に四捨五入すれば6gになりますが、理論上は5gもしくは6gの可能性が50%ずつありますので、現実的な見方をすれば5gとの記述に誤りはないと考えています。 (詳細はこちら

これは100円硬貨1枚(4.8g)程度の重さですので、いかに軽いか分かって頂けると思います。

ちなみにテニスボールが58g前後ですので、その10分の1以下という軽さです。

それ故に、ラケット自体も85g前後と非常に軽いので、小学生でも楽にプレイできます。


テニスのラケット(300g前後)とバドミントンのラケット(85g前後)

という訳で、(テニス等と比べて)バドミントンは腕力が少なくて済みますので、小柄な日本人にとってもハンディキャップが少ない競技と言えます。

ついでにお伝えしておきますと、バドミントン用のラケットの全長は68cm以下、幅は23cm以下と規定されています。


2. シャトルは速い

バドミントンの試合をご覧になれば、何方も真っ先に思われる事でしょう。

シャトルがとんでもなく速い事を。

実際テレビで見るシャトルの速度は、スマッシュを打った直後で時速300km前後もあると言われています。

また嘘か本当か知りませんが、トップクラスの選手になると時速400kmにも達すると言われています。(本書は嘘だと思っていますが)

これを打ち返えさなければならないのですから、レシーバーはとんでもない瞬発力と俊敏性が求められるのは間違いありません。


3. シャトルは飛ばない

さて、ここまででしたら、何方もご存知の事ばかりだったでしょう。

ですが、ここからは違います。

先ずお伝えしたい事は、シャトルは思ったほど飛ばないという事です。

シャトルは時速300kmで飛ぶといいながら、今度は遠くに飛ばないと聞くと、明らかに矛盾している様に思われる事でしょう。

ですが、そうでもないのです。

実際、皆さんはシャトルを思いっきり打つとどの程度飛ぶと思われるでしょうか?

子供のころを思い出して、20~30mは軽く飛ぶと思われていないでしょうか?

もしそうだとしたら、それは間違いです。

実の所、どんなに身体能力の高い人が、思いっきりシャトルを打ったとしても、(地球上の風のない1気圧の常温である限り)20mはおろか15m以上飛ばす事は決してできないのです。

嘘だと思ったら実際に試してみて頂きたいのですが、本当に遠くまで飛ばないのです。

実際バドミントンのコートには、試合前にシャトルの飛距離を測定する2つのマーカーが付いているのですが、その2つのマーカーまでの飛距離は12.5m~12.9mしかなのです。


この場合は、シャトルを下から打つと決められていますので、上から打つと多少飛距離は伸びるかもしれませんが、15mも飛ばないのは間違いありません。

ましてやコートを飛び越えて、観客席まで飛ばす事など決してできないのです。

下のチャートは、シャトルの初速と飛距離の関係を示したものです。


これをご覧頂きます様に、初速が時速200kmを超えた辺りから空気抵抗が大きくなって、飛距離も頭打ちになっていくのが分かって頂けると思います。

この理由は、先ほどお伝えした様にシャトル自体が5g程度と非常に軽い上に、後ろに羽が付いていて空気抵抗が非常に大きいからです。

そして余り知られていませんが、その空気抵抗は速度の2乗に比例して増えていくからです。

例えばシャトルの初速が時速300kmの場合、時速100kmより(3倍ではなく)何と9倍もの空気抵抗を受けるのです。

確かにバドミントンの試合を見ていると、シャトルを打った瞬間の音や、その速さからシャトルはどこまでも飛んでいきそうに思いますが、実は思ったほど飛ばないのです。

これが選手にどう影響するかと言えば、試合中に走り回る量はテニスよりはるかに少なく、スタミナよりやはり瞬発力が重要視されるという事です。


4. シャトルは直ぐ失速する

さてようやく佳境に近づいてきました。

先ほどシャトルは飛ばないとお伝えしましたが、という事は失速するのも早いというのは容易に想像が付くと思います。

実際バドミントンをやられた方ならどなたも経験があると思いますが、どんなに強く打たれたシャトルでも、落下地点で待ち受ける限り、(まるで止まっている様に、とまでは言わないものの)ゆっくりと落ちてきますので、楽に打ち返せます。

ですので、特に手加減せずに大人と子供が一緒に楽しめる数少ないスポーツとも言えます。

日本の羽根つきの羽も、正に同じ理屈です。


では一体どれくらい早く失速するのでしょうか?

生憎正確なデータは無いのですが、先ほどの飛距離のデータから凡その速度が推測できます。


今回は今までとは逆に上のチャートを右から左へ、そして上から下に見ていきます。

先ず、時速300kmで打たれたシャトルの飛距離が12mです。

そして時速0kmで打たれたシャトルの飛距離が0mです。

という事は、時速300kmで打たれたシャトルは、12m飛行する間に時速0kmになったと言えない事もありません。

同様に時速200kmで打たれたシャトルの飛距離が11mですので、時速300kmで打たれたシャトルは1m飛ぶ間に時速200kmになったと言っても大きな間違いではないだろうという訳です。

この場合、シャトルを打った直後に最も減速し、その後徐々に減速し難くなりますが、これはシャトルが受ける風の抵抗量と辻褄が合います。

そしてこれを表にすると、以下の表になります。

飛距離 速度
0m 300km/h 200km/h
1m 200km/h 150km/h
2m 150km/h 125km/h
4m 100km/h 75km/h
7m 50km/h 35km/h
9m 25km/h 20km/h
11m 10km/h 0km/h
12m 0km/h

すなわち、時速300km/hで打たれたシャトルも、4m飛ぶと時速100kmの速度に落ち、9m飛ぶと時速25kmにまで落ちるという事です。

前置きが長くなってしまいましたが、ようやく本題です。

ではこのシャトルの飛距離毎の速度をバドミントンのコートに重ねてみるとどうなるでしょう。

と思って作ったのが、本書オリジナルの以下の図です。


コート上でのシャトルの速度

これでシャトルがどれくらいの速度で飛んでいるか、かなり分かり易くなったのではないでしょうか。

すなわちシャトルをコートの後方から時速300kmのスピードで打っても、相手のサービスコートに届く頃には、何と時速25kmにもまでスピードは落ちているという事です。

また下の矢印の様に、サービスコートの前から時速300kmのスピードで打っても、相手のサービスコートに届く頃には、時速50kmにまでスピードは落ちているという事です。

この結果から何がいえるかと言えば、後方からのスマッシュは殆ど効果がないので、スマッシュは少しでも前に出て打たなければいけないという事です。

実際テレビでバドミントンの試合を見ると、後方から鋭いスマッシュを決めても、簡単にレシーブされるのはこのためです。


5. まとめ

以上をまとめると以下の様になります。

①バドミントンの場合、シャトル(5g)もラケット(85g)も軽い事から腕力よりむしろ瞬発力が重要である。

②シャトルの速い初速に対応するためには俊敏性が必要である。

③シャトルの飛距離は短いため、走り回るスタミナよりもやはり瞬発力の方が重要である。

④シャトルは急速に失速するので、スマッシュは少しでも前で行わないと効果がない。


これでバドミントン(シャトル)の凡その特徴を掴んで頂いたと思いますので、それではいよいよルールに行きたいと思います。


2. コート


前項でシャトルは飛ばないとお伝えしたのですが、その影響が最も大きいいのがコートの大きさです。


バドミントンのコート

全長が13.4mですので、コート内がシャトルが飛ぶ範囲と言えるかもしれません。

試しにテニスコートと比べてみると以下の通りで、テニスコートの3割ほどしかありません。


ただしテニスボールの速度が時速150km前後なのに対して、シャトルの初速は時速300kmを超えますので、走る距離は短いながらも、走る速度はテニス以上が要求されます。

バドミントンのコートにも色々線が引いてありますが、その理由はテニスと同様にシングル用とダブルス用を兼ねているからです。

当然ながらシングルは内側の狭いエリアを使い、ダブルスは全面を使います。


シングルスの有効領域とサービスコート


ダブルスの有効領域とサービスコート

興味深いのは、ダブルスのサービスコートは後方がカットされている事で、このためダブルスでロングサービスが行われるのはかなり稀と言えます。

そしてもう一つテニスのコートと違う所に気が付かれましたでしょうか?

テニスのサーブはコートの外から行なうのに対して、バドミントンにおいてはコート内側のサービスコート内から行なう事です。

これも当然ながらシャトルは飛ばないからなのですが、この点からも、バドミントンは選手の移動量が少ないというのが分かります。


3. ルール


それでは次に試合の全体像を見ていきましょう。

3-1. 試合の全体像

バドミントンの場合、1試合をマッチと呼び、最少単位のラリーとその上のゲームから構成されています。


       バドミントンの全体像

【ゲーム】

ラリーを行い、先に21点取れば勝者となり、1ゲームを獲得します。

ただし、もしその前に20対20になったら、次に2点先取した方、もしくは先に30点を取ったほうが勝ちとなります。

【マッチ】

先に2ゲームを先取したチームが、その試合の勝者になります。





3-3. ゲームの流れ

ゲームの流れについてはテレビを見てさほど違和感はないと思いますが、まとめると以下の様になります。

①コインを投げて、選択権を得たプレイヤーが、サーブ、レシーブ、コートのいずれかを選択し、相手が残りを選択する。

②サーバーが自分のコート右側のサービスコートからサーブをして、ゲームを開始する。

③ラリーに勝った方が、次のサービスを行なう。

なおシングルスの場合、サーバーが勝ったらサービスコートを入れ替え、レシーバーが勝ったら、自陣の右側のサービスコートからサーブを行ないます。

またダブルスのサーブは、以下の様に行ないます。

ラリーに勝ったチーム サーバーとサービスコート
サーバー側 同一サーバーが、サービスコートを変えてサーブする。
レシーバー側 異なるサーバーが、前回と異なるサービスコート(初めてのサーブの場合、右側のコート)からサーブする。

このためシャトルがネットに触れたりして、一瞬どちらがラリーに勝ったか分からなかった場合は、次にどちらがサーブをするかで、判断が付きます。

また万一サービスコートを間違えても、得点はそのままでやり直しになります。

④どちらかのチームが11点取った時点で1分の休憩(Interval)取得。

公式ルールブックを見ても、座ってはいけないと書いてないのですが、テニスと違って立ったまま休憩するのが普通の様です。

⑤ゲーム終了時に2分の休憩後、コートチェンジ。

⑥②~④を繰り替えして、どちらかのチームが2ゲームを先取すれば終了。

これだけ知って頂ければ、十分でしょう。


4. その他


ついでなので、プロテニスに関する情報をもう少し載せておきましょう。

4-1. バドミントンの国際試合

オリンピックはご存知だと思いますが、それ以外に世界バドミントン選手権大会が隔年で行われます。(2018年は8月に南京で開催)



バドミントンの国際試合

またBWFが主催するワールドツアーが毎月の様に行われます。

なおこれらの試合は、下位のSuper 100から上位のスーパー1000まで5段階あり、最終的に上位選手によるBWFワールドツアーファイナルズが行われます。


4-2. 世界ランキング

そして2018/7/4時点での世界ランキングは以下の通りです。


2018/10
世界順位
選手名(国籍)年齢
1位 桃田賢斗(日本)24歳
2位 石宇奇(中国)22歳
3位 ビクター・アクセルセン(デンマーク)24歳
4位 周天成(台湾)28歳
5位 リー・チョンウェイ(マレーシア)35歳
男子シングルスの世界ランキング

2018/10
世界順位
選手名(国籍)年齢
1位 戴資穎(台湾)24歳
2位 山口茜(日本)21歳
3位 プサルラ・V.シンドゥ(インド)23歳
4位 陳雨菲(中国)20歳
5位 キャロリーナ・マリーン(スペイン)25歳
女子シングルスの世界ランキング


2018/10
世界順位
選手名(国籍)年齢
1位 マルクス・F・ギデオン (インドネシア)27歳
ケビン・S・スカムルジョ (インドネシア)23歳
2位 李俊慧(中国)23歳
刘雨辰(中国)23歳
3位 刘成(中国)26歳
張楠(中国)28歳
4位 嘉村健士 (日本)28歳
園田啓悟 (日本)28歳
5位 キム・アストルプ (デンマーク)26歳
アンダース・S・ラスムセン (デンマーク)29歳
男子ダブルスの世界ランキング


2018/10
世界順位
選手名(国籍)年齢
1位 福島由紀 (日本)25歳
廣田彩花 (日本)24歳
2位 髙橋礼華 (日本)28歳
松友美佐紀
(日本)26歳
3位 陳清晨(中国)21歳
贾一凡(中国)21歳
4位 グレシア・ポリー (インドネシア)31歳
アプリヤニ・ラハユ (インドネシア)20歳
5位 松本麻佑 (日本)23歳
永原和可那 (日本)22歳
女子ダブルスの世界ランキング

これをご覧頂きます様に、日本勢の検討が光ります。


誰も知らいないバドミントンの秘密


さて、ここからはおまけで、ちょっとした参考情報をお伝えします。

テレビの解説では決して言わないでしょうから、少しは楽しんで頂けると思います。

1ゲーム目で10点以上の差を付けたら勝てる

下は2018年のBWFツアーにおける試合結果の一部です。


これをご覧になって何か気が付かれた事はありませんでしょうか?

そうなのです。

ここではクオーターファイナルとなっていますが、初戦や2回戦目辺りまではチーム間の優劣の差が大きいので、往々にして1ゲーム目を制したチームが2ゲーム目も制しているのです。

ましてや1ゲーム目で10点以上の差を付けて勝ったチームは、次のゲームを落とす事は殆ど無いと考えても良いくらいです。

ですので、もし日本チームが10点以上の差を付けて1ゲーム目を先取したら、その試合は余程の事がない限り、日本チームが勝つと思って頂いて大丈夫です。


コートの影響度

あらゆる競技において、例外はありません。

何がと言えば、光りと風を背にした方が断然有利だという事です。

ただしバドミントンの場合、当然ながら風の影響を受けない様に屋内の競技施設で行われます。

このため、風の影響は完全に無視できると思われるでしょうが、飛んでもない間違いです。

ご存知の通り、今どきの屋内の試合会場ですと、学校の体育館と違って空調が効いています。

実際大きな屋内施設に行くと、天井に沢山のダクトが見えます。


屋内施設には沢山の空調ダクトがある

これらは空気の吹き出し口ですが、一方で客席のあちらこちらに吸引ダクトがあって、施設内の空気を循環させているのです。

ですので、屋外ほどではないものの、空気の流れは存在しているのです。

ではそれがどれくらい影響しているか何となく分かるのが、コートチェンジです。

例えば1ゲーム目をゲットした選手(もしくはチーム)が、コートチェンジをした途端にいきなり数ポイント立て続けに落としたりします。

この場合、確かに照明等の変動要素もありますし、たまたまの可能性もあるのですが、可能性として最も高いのは風向きが変わったせいです。

繰り返しになりますが、スポーツを含めた、あらゆる戦いにおいて、光と風を背にした方が断然有利ですので、この事はぜひここで覚えておいて頂ければと思います。

という訳で、仮に日本チームが1ゲーム目を落としたとしても、次のゲームで一気に挽回できるチャンスは十分あります。

万一1ゲーム落とした後の見どころは、コートチェンジの直後です。



試合が拮抗してくると、見ている方もハラハラドキドキしてきて、何か少しでも安心材料がないものかと思ってしまいます。

そんなときに注目するのが選手の汗です。

いくら空調の効いた屋内とは言え、白熱した試合になれば、選手も汗をかきます。

そして汗をかいたという事は、それだけエネルギーを多く消耗しているという事です。

また汗は目に入ると一時的に視界を妨げますし、床に落ちれば滑りを誘発します。

という訳で、もし対戦選手の方が汗を拭く回数が多ければ、こちらのチャンスとも言えます。

なお、ゲーム中に汗を拭くのは、審判の許可が必要になります。


バックから頻繁にスマッシュされたらむしろ有利

既にお伝えした様に、後方からスマッシュはシャトルの速度が遅くなるので、有効ではないとお伝えしました。

おまけに、スマッシュをすればかなりのエネルギーを使います。

また中には、大声を上げてジャンプしながらスマッシュをする選手もいます。

この場合、さらにエネルギーを消耗する事になります。

ですので、もし対戦相手がバックからのスマッシュを頻繁に行なうとしたら、それはこちらにとって有利な事と言えます。


イージーミスは命取り

テレビを見ていると、強烈なスマッシュをレシーブできなくてレシーバーが悔しがる姿をリプレーで流すのに対して、サーブをネットに当ててしまう様なイージーミスは、さらっと流されてしまいます。

ですので、もし前者が日本チームで、後者が相手チームだとすると、印象としては日本チームが俄然不利な様に思ってしまいます。

ですが、逆です。

近距離からの強烈なスマッシュ、或いはネットインは拾えないのが当然なので、さほど気にする必要はありません。

それに対してイージーミスは、(あらゆるスポーツに言える事ですが)勝敗に与える影響はとてつもなく大きいのです。

ですので、もし相手チームの方がイージーミスが多ければ、その試合は勝てると思って間違いありません。


ついでにお伝えしますと、拾えない様な強烈なスマッシュを受けたという事は、その前のレシーブに問題があったと思うべきです。


なぜサーブはそっと打つか

これもまたテレビを見ていて不思議に思われるかもしれませんが、バドミントンのサーブはそっと行なわれます。

この理由は、サービスの際シャトル全体がサーバーのウエストより 下でなければならない、というルールがあるからです。

ですので、もし高く打ってしまうとスマッシュの洗礼を受けてしまいますので、シャトルが落下しながらネット上を僅かに超える高さを狙ってチョコンと打つ訳です。

またサーブをバックハンドで行なう理由は、フォアハンドより振りが少ない分精度が高いからです。

なお相手の頭上を超えるロングサーブも可能ですが、既にお伝えした様にダブルスの場合、サービスコートの後ろ側が狭いためか、余りお目にかかる事はありません。


最後に


いかがでしたでしょうか。

これらを知っても、観戦しだすとそんな事を忘れてハラハラドキドキしてしまいますが、何かの拍子にフト思い出して頂ければと思います。




5分で分かるバドミントンのルール




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