目次
1. はじめに
相手チームのゴールにボールを蹴り込めば1点 分かり難いのはオフサイドぐらいかもしれませんが、キックオフやら、ペナルティーキックやら、ゴールにも余り知られていないルールが隠されています。 それを含めて3分以内でご説明しますので、宜しければ覗いてみて下さい。 2. サッカー場
サッカー場の構成 先ず中央のセンターサークルは、キックオフ(試合開始)の際、相手チームが入ってはいけないエリアを示します。 次に両サイドにあるペナルティーエリアはゴール前の主戦場ですので、このエリア内で守備側の反則があった場合、攻撃側にペナルティーキックという絶好のチャンスが与えられます。 またペナルティーエリア内では、ゴールキーパーだけが手を使えます。 なおペナルティーエリアに付いているペナルティーアーク(円弧)は、ペナルティーキックの際、攻撃側が入ってはいけない領域を示しています。 最後にゴールエリアですが、以前はゴールキーパーを守る意味合いの強い領域だったのですが、今では(安全確保はどの選手においても大切ですので)キーパーがゴールキックできるだけのエリアになっています。 ついでにマメ知識として、サッカー場の大きさについても触れておきましょう。 サッカー場の大きさはどこも同じと思われるかもしれませんが、実は以下の範囲であれば、国際競技として認められるのです。 公式サッカー場の大きさ:100m x 64m ~110m x 75m ですので、試合をする場所によって大きさは微妙に異なるのです。 ちなみに、下の図にあります様に最大のサッカー場は、最小の1.3倍もありますので、その分点数が入り難いと言えます。 意外に違うサッカー場の大きさ ただし、殆どのサッカー場は中央値の100mm x 70mmと思って頂いて大丈夫です。 いずれにしろ、サッカーの醍醐味は何といってもゴールシーンですので、小さいサッカー場の方が見て楽しめるのは間違いありません。 3. 試合の流れ試合時間は前半45分(+ロスタイム)、休憩15分、後半45分(+ロスタイム)となっています。 すなわち、トータル1時間45分+ロスタイムですので、約2時間が平均的な試合時間と言えます。 ただし最終的に同点になった場合、各チーム5人の選手がPK(ペナルティーキック)戦を行い決着を付けます。 こうなるとテレビ局も大慌てで、番組終了後の調整を行う事になります。 そして、もし5人で決着が付かない場合、決着が付くまで上記PK戦を繰り返します。 これはゲーム以上に生中継で見たいシーンとも言えますが、選手にとってはとてつもなく不条理な事態なのです。 何故ならば、万一ペナルティーキックを失敗してその試合の負けが決定した場合、(チームプレイのサッカーでありながら)その負けの責任をその選手が一人で追う事になるからです。 これほどの重圧があるでしょうか? という訳で、ワールドカップのロシア大会では、前半15分、後半15分の延長戦が行われる事いなりました。 おまけに選手交代は通常3人までですが、延長戦が行われると選手をもう一人交代できる様になりました。 見所としては、ヘトヘトになっている先発メンバーに対して、このバリバリ元気な途中出場の選手がどう活躍してくれるかでしょう。 4. キックオフ
何故か迫力のないキックオフシーン これは、キックオフする選手は必ず前に蹴らなければならない、且つ連続して2度蹴ってはいけないというルールがあるからです。 ですので、強く前に蹴ればボールを相手に取られますし、後ろにパスしてもいけないし、ドリブルしてもいけないので、他に選択肢が無いからです。 ただし公式試合で殆ど見る事はありませんが、キックオフでゴールに向かってシュートする事は可能です。 とは言え、少年サッカーでこれをやると、知らない審判に怒られるかもしれないので、気をつけましょう。
5. オフサイドオフサイドと聞くと、誰もが難しいと思ってしまいますが、実は非常に簡単なルールです。 この配置でA選手が前方にボールを蹴った瞬間オフサイドになる オフサイドとは、敵陣エリアに居る攻撃の選手(上図のA選手)がボールを前方に蹴った瞬間、攻撃チームの誰か(上図のB選手)の後ろに敵のゴールキーパー(もしくは相手チームの選手が1名)しかいない場合、反則になるという事です。 何故この様なルールがあるかは、このルールが無くなった場合を考えると分かり易くなります。 もしこのルールが無いと、間違いなく両チームとも常に相手側のゴールの近くに味方の選手を配置しておくでしょう。 そしてボールを手にいれたら、(パスもドリブルもせず)とにかくボールを大きく蹴ってゴール近くの味方に渡そうとするので、試合がどんどん大味になるという訳です。 ですので、気が付いたらフィールドの中央には誰もいなくるかもしれません。 それを避けるために、攻撃チームを相手チームのディフェンスラインの後ろにいない様にさせているのです。 6. ゴール次はゴールです。 シュートしたボールがネットを揺らせば、間違いなくゴールなのですが、次の場合で得点になるのはどれでしょうか? ①キーパーがゴール内で、パンチでボールをはじいた。 ②キーパーがゴール内で、がっちりボールをキャッチした。 ③ゴール前の混戦で、こぼれ球がゴールライン上を一瞬転がった。 答えを言う前に、ゴールの定義を言うと、ボール全体か完全にゴールラインより内側に入った場合がゴールになります。
ですので前述の①②の場合、ボールが一瞬でもゴールラインより完全に内側に入ったらゴールになり、③の様に少しでもゴールラインに掛っていたのならばゴールにはならないという訳です。 ゴールキーパーがゴール内ではなく、常にゴール前に居るのはこのためです。 7. ロスタイムいつも何かしらドラマがあるのが、このロスタイムです。 ですので、ロスタイムの扱いについては、正確を期すためにFIFA のゲーム規約(原文)をそのまま載せておきます。
上記の様にロスタイムが何分になるかは、審判の裁量に委ねられていますので、それが長かろうが短かろうが、それは現在のルールに則しているので、文句を言ってはいけません。 また最近ロスタイム(失われた時間)という言葉は正確ではないので、アディショナルタイム(追加時間)と呼ぶべきだと言うネット記事がありますが、原文ではThe allowance for time lostとあり、どうみてもあまり意味のある議論ではなさそうです。 8. ペナルティーキックペナルティーキックは、ペナルティーエリア内で守備側の反則があった場合、或いは同点のままゲームが終了した場合行われます。 手順も簡単で、ペナルティーマーク上に置いたボールをキッカーが蹴ってキーパーが守るだけです。 試合中のペナルティーキックの様子 ただし見守る競技者の位置が異なります。 試合中のペナルティーキックの場合、他の競技者はボールの後ろ側で、且つペナルティーエリアとペナルティーアーク内に入ってはいけません。 一方同点後のペナルティーキックの場合、以下の様に他の競技者はセンターサークル内で見守る必要がります。
同点後のペナルティーキック中、何で他のメンバーはあんなに離れた所にいるのだろうと思われたかもしれませんが、こういう理由があったのです。 9. 審判のジェスチャー次に審判のジェスチャーをお見せしましょう。 一番左が直接フリーキック(直接ゴールを狙える)、中央が間接フリーキック、右がどちらにアドバンテージがあるかを示すジェスチャーです。 すなわち、片手を上に上げたときより、水平にした方が重い反則を言い渡した事になります。 審判のジェスチャーはこれ以外には、反則カードを渡すくらいですので、覚えておいて損は無いかもしれません。 ちなみにレッドカードを貰うと即刻退場で1名少ない10名でその試合を争う事になり、反則した選手は次の試合も出場できなくなります。 またついでに言っておきますと、攻撃の選手が相手選手と接触して転んだりするとすぐファールをアピールしますが、ゲームの流れにも安全性にも影響しない接触は無視するのが普通です。 さらにペナルティーエリア内では、PK狙いでわざと相手選手にぶつかって派手に転倒するシーンも見受けられますが、これは明らかに不正行為でありイエローカードの対象になります。 例え試合に勝っても負けても、自国の選手のこんな姿だけは見たくないものです。 10. VAR判定さて最後に、最近導入されたVAR(Video assistant referee)にも触れておきたいと思います。 試合の様子をモニターで見るVAR これは野球やテニスにおいて既に採用されている、ビデオを使った判定の事です。 ただし野球やテニスの様なリクエスト制度はなく、審判が必要と判断した場合、もしくはモニターを見ているVARが審判に進言する必要があると判断した場合に、このビデオ判定が用いられます。 サッカーの場合、試合の流れが重要視されるため、過度のビデオ判定は好ましくはありませんが、勝敗を左右する重要な局面に限られる事から、それほど試合の流れを邪魔する事は無さそうです。 なおこれで一番恩恵を受けるのは、選手より審判自身なのは間違いないでしょう。 11. まとめ
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